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症状:外陰部のできもの婦人科

外陰部や膣入り口のできものは不安が大きいものです。外陰部は分泌腺や毛穴が太く大きく、日々いろいろな刺激を受ける場所のため、できものができやすく、中には性病の場合もあります。婦人科では、以下のできものを診察しています。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスの感染によって起こる性病(性感染症)のひとつですが、もともと潜んでいたウイルスが活性化して発症している場合も多くあります。外陰部に水泡や潰瘍ができ、初感染期には強い痛みを伴います。診断には専用の検査キットを使用し、患部の表面をこすってウイルスの反応を確認します。

一度感染すると、ヘルペスウイルスは仙髄神経に潜み、ストレスや疲労がたまったときや、風邪をひいて抵抗力が落ちたときに再発します。

尖形コンジローマ

ヒトパピローマウイルスによって外陰部にできるイボで、性病のひとつです。
痛みやかゆみはほとんどなく、複数の鶏冠状のイボができます。診断には局所麻酔の上で組織を採る検査(生検)を行います。治療後半年間は再発の心配があり、経過観察が必要です。ウイルスは子宮頸がんと関連しますので、子宮がんの検査が必要です。

軟線維腫 (soft fibroma)

皮膚と同じような色で茎(くびれ)のあるできものです。
基本的には良性の腫瘍なので問題になりませんが、外陰部にできると日頃こすれて邪魔になることも多く、切除して診断します。

被角血管腫

毛細血管の拡張と増加によって生じる良性の腫瘍です。
直径1~4mm程度の赤紫色の丘疹が外陰部に多数できます。ときにかゆみがあり、掻いたときにじわじわ出血することがあります。悪性化することはありません。

おでき

おできは「癤(せつ)」と呼ばれる皮膚のできものです。
「黄色ブドウ球菌」が原因となることが多く、毛穴や皮脂を出す腺にブドウ球菌などが感染して赤く腫れ、痛みを伴います。ブドウ球菌は皮膚に常在している雑菌ですが、免疫力が落ちると炎症を起こしてしまいます。自然につぶれることも多いです。

粉瘤(ふんりゅう)

皮膚の下に袋状の組織ができ、皮膚の分泌物などが固まってできるできものです。
炎症を起こすと赤く腫れて痛みが出ます。中身を出してもまた溜まってくるため、根治には袋ごと摘出する手術が必要で、形成外科や皮膚科で対応しています。

治療

原因となる症状に合わせて、内服薬や外用薬による治療を行っています。
詳しくは以下のページをご覧ください。

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