ケミカルピーリングは、フルーツ酸などの酸を使用して、皮膚表面及び毛穴部分の角質を剥離し、皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)を促進させるトリートメントです。
当院で使用しているのは、フルーツ酸の中でも皮膚の比較的浅い層に作用するサリチル酸マクロゴールです。マクロゴールが皮膚深部を保護し、サリチル酸が安全に皮膚表面および毛穴部分の角質を剥がします。このため施術部が腫れる、カサブタができることは稀です。ケミカルピーリングを行うことで、不規則になった皮膚のターンオーバーのサイクルが整い、真皮コラーゲンの産生が促されます。
ケミカルピーリングは、ニキビ、毛穴のつまり、毛孔開大、ザラザラした肌質の改善、くすみの改善に対し効果的です。さらに美白剤などの外用剤の皮膚浸透が促進されるので、シミに対する外用療法の一環としても効果的です。
治療後の経過
- 治療後はこまめに保湿をし、施術部位を強く擦ることは避けてください。
- 当日より基礎化粧およびポイントメイクが可能です。
- ピーリング施行後12時間は皮膚の状態が不安定となるため、メイクは翌日以降から、とすることをお勧めします。
- 日焼け対策の徹底をお願いします。
効果の持続期間は4週間程度と言われています。ニキビの新生が気になる場合は1か月ごと、皮膚の質感を維持する目的で行う場合は1〜2か月ごとを目安に治療をお勧めします。
注意点
- アスピリン喘息・アスピリンアレルギー・妊娠中の場合は施術をすることができません。
- 施術部位にヘルペス罹患中・皮膚炎が存在する・他の治療を受けて間もない場合は事前にお申し出ください。
- にきび治療薬(ディフェリンゲル・ベピオゲル・デュアック・エピデュオゲルなど)、各種ホームピーリング剤、トレチノイン・レチノールなどは、施術前後 3 日間は外用を中止してください。
- 効果には個人差があります。他の治療、薬剤との併用も可能です。
起こりうるリスク
- 施術中、多少のピリピリ感を感じることがあります。我慢ができないほどの刺激を感じる際はお声掛けください。
- 治療後数日間は一時的な肌の赤み・乾燥・ひりつき・かゆみが出現することがあります。
- 毛穴のつまりが改善する際に、一時的にニキビが悪化することがあります。
- ごく稀に水ぶくれ、皮膚剥けを生じる可能性があります。早めにクリニックにご連絡ください。