悪性の可能性が低いと診断されたホクロ、イボなどの皮膚の小腫瘍、デキモノに対して使用します。
皮膚を蒸散して病変を取り除くため、痛みを伴う治療です。局所麻酔の注射を行います。
デキモノと同じ大きさのキズが残ります。ホクロ、顔面の小さなデキモノの中には取り残すことで再発する場合もあります。病変が皮膚の深部まで存在する場合は、残る傷跡を考慮して完全に除去しないことをお勧めすることもあります。
治療後の経過
治療後翌日より患部の洗顔、シャワー浴が可能です。毎日石鹸を用いてよく洗い、外用剤を塗ってテープやガーゼで保護をします。キズが治った後は日焼けに十分ご注意ください。キズのデコボコ、赤みは3〜4か月かけて徐々に改善します。この間に特にホクロは再び色素が再発する可能性もあります。
起こりうるリスク
治療直後から数日間は擦り傷を負った時のようなヒリヒリする痛み、患部からのじわじわした出血を認めることがあります。
治療後1カ月頃より炎症後色素沈着を認める場合があります。日本人では2、3人に1人の割合で起こると言われる炎症後色素沈着は、3カ月から1年程度で徐々に改善します。日焼けを防ぎ、美白剤を併用することで色調が改善するまでの期間を短縮できる場合が多いため、治療1カ月後の再診の際にご相談ください。
治療後3、4カ月間は赤みが目立つこともあります。
高周波メスを用いた治療は、キズは必ず残りますが、特に深部に及ぶ病変を治療した場合は、凹みが目立つこともあります。また、取り残しに伴う再発の可能性があります。治療の際にご心配な点はご相談ください。