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傷跡、ケロイド形成外科(保険診療)

皮膚の表面ではなく、少し深いところにキズが達した場合は傷跡が残ります。時間と共に白く、目立たなくなることも多いですが、時として赤くミミズ腫れのように盛り上がることがあります。

深いキズ、体が動くと引っ張られる場所にできたキズは、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれる、炎症がなかなか改善しない創になりやすいです。

肥厚性瘢痕よりもさらに炎症が強く起きたものがケロイドです。軟骨や骨が下にある場所にできやすく、前胸部、上腕、恥骨部は好発部位です。原因は明らかではなく、体質的な要素も関係しています。妊娠、女性ホルモン、遺伝、高血圧、全身の炎症、過度の飲酒や運動などが引き金になることもあります。

肥厚性瘢痕、ケロイドのどちらも、治療には時間がかかることが多いです。

治療

トラニラストや柴苓湯(さいれいとう:漢方薬)の内服、圧迫、ステロイドテープ貼付、ステロイドの局所注入などを行います。場合によっては切除術を検討します。

健康保険の適応とはなりませんが、レーザー治療を行う場合もあります。この場合は治療可能な施設をご紹介します。

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