おつかれ解消注射(にんにく注射)はビタミンB1およびビタミンCを主成分とし、B6、B12も含んだ注射です。
※ニンニク注射+ビタミンC(2000mg)
ビタミンB1
ビタミンB1は米ぬかから発見された水溶性のビタミンで、別名疲労回復ビタミンとも呼ばれます。男女ともにビタミンB1が不足している日本人は意外と多い、といわれています。
40代女性 | 40代男性 | |
ビタミンB1摂取量(カッコ内は所要量)mg | 0.89(1.1) | 1.09(1.4) |
ビタミンC 摂取量(カッコ内は所要量)mg | 74(100) | 76(100) |
(令和元年 国民健康栄養調査)
また、糖質が多い食事が続いたり、アルコールを大量に摂取したりすると不足症状(疲れやすい、だるい、食欲がない、重篤な場合は神経や心臓に関連する症状)が起きることがあります。
ビタミンB1の作用
- 疲労物質である乳酸を分解する作用
- 血行の改善・新陳代謝を高める作用(アルコールの分解作用)
- 摂取した糖質を分解し、エネルギーに変換する作用(不足すると余分な糖質が脂肪となり、肥満につながる)
- 皮膚を健康に保つ作用
- 精神安定作用
期待できる効果
- 疲労回復、風邪・肩こりの改善
- ニキビ・肌荒れ・口内炎の改善
- 二日酔いの改善
起こり得る副反応
ビタミンB1は水溶性のビタミンのため、取りすぎても尿中に排泄されます。目立つ副反応はほぼありませんが、ビタミンB1にニンニクのような臭いがあるため、注射した成分が血液に注入され、鼻の粘膜に届くとニンニク臭を感じます。臭いを感じるのはご本人だけで、息や体臭がニンニク臭くなるわけではありません。
※稀にアレルギー反応、頭痛、下痢、湿疹、蕁麻疹が出現することがあります。
ビタミンC
ビタミンCは体内で作ることができないため、食品から定期的に摂取することが必要となります。ストレスや飲酒・喫煙、紫外線を浴びることにより消費されるので、充分に摂取することが理想ですが、水溶性のため、長期間体内にストックすることができません。余分に摂取しても尿から排泄されます。注射をすることで血中のビタミンC濃度が一気に上昇するため、食事や内服よりも高い効果が期待できます。
またニコチンがビタミンCを破壊するため、喫煙者は非喫煙者の1.5倍のビタミンCの摂取が必要と言われます。タバコを吸う方にもおすすめです。
ビタミンCの作用
- 抗酸化作用
- 抗ストレス作用
- コラーゲンの合成促進作用
- メラニンの合成抑制作用
- 疲労回復作用
- 免疫力を高める作用
期待できる効果
- シミ・シワの予防効果
- ストレスの軽減
- ストレス・生活習慣の乱れ・喫煙・紫外線を浴びたことなどで発生した有害な活性酸素を除去する効果
- 疲労回復・免疫力の向上
起こり得る副反応
以下の場合は治療をお勧めしないことがあります。詳細は担当医にご相談ください。
- 腎臓の機能が低下している
- 栄養状態が悪い
- 脱水症状がある
- 透析中である
※稀にアレルギー反応、頭痛、下痢、湿疹、蕁麻疹が出現することがあります。
注射を打つのは気が進まない、という方のために、高濃度ビタミンC配合のサプリメントも取り扱いがあります。