瞼を開ける筋肉である、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の一部は、枝分かれをして皮膚と連結しています。この連結部が目を開けるときに奥に引っ張られることで二重瞼となります。日本人は瞼が分厚く、連結部の発達が弱いため、一重瞼、奥二重瞼が多いと考えられます。
治療
a) 埋没法
上眼瞼の皮膚に糸を埋め込み、二重のラインを作成する方法です。糸を皮膚に埋没させるため、埋没法と言われます。
b) 切開法
皮膚を切開し、縫合することで二重瞼を作成します。
それぞれ長所と短所があります。
埋没法は手術時間が短く、大きな腫れは1週間程度で改善します。ただし、糸が外れると手術前の状態に戻ることがあります。皮膚が分厚く、脂肪の多い場合は後戻りをする傾向が高く見られます。眼瞼の形態が定まっていない若年の患者さんで二重瞼を希望する場合は、埋没法をお勧めすることが多いです。
切開法は手術時間が長く、腫れも1〜数か月程度継続しますが、後戻りをしにくく、二重の幅や形態の選択肢が広がるというメリットがあります。