- Q
- シワとは何ですか?
- A
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よく言われる‛肌理(きめ)‘とは、「皮膚の表面が規則的に凸凹している状態」を表します。この凸凹は伸展(皮膚を伸ばすこと)に備えたものなので、安静時(動いていない時)は溝があり、皮膚を伸ばすと消えます。
これに対して、シワとは、「周囲のシワのない部分に比べて、皮膚が不規則に線状に凹んだ状態」を表します。シワは体の表面の限られた部分に集中して存在し、大きさや並び方が不規則なので、目立ちやすいです。主に下記の3種類に分類することができます。
- 小ジワ:肌理と似ていますが、伸展に備えた凸凹ではなく、余剰の凸凹です。このうち、ちりめんジワは皮膚の表面(表皮)が乾燥したことにより、起こる変化です。
- 深いシワ:皮膚の少し深い部分の、皮膚のハリを保つ役割をする線維の束が不均一になった結果、大きな陥凹ができた状態です。長年使用されたカーペットに繰り返し外力が加わった結果、よれて不均一になったのと同じ状態です。
- タルミ:さらに深い部分で、脂肪組織の減少、筋肉の衰え、骨の老化が起こるとタルミが生じます。
参考文献:宮地良樹他、「しわ・たるみを取る」南江堂 2006年
- Q
- どうしてシワやタルミができるのですか?
- A
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シワやタルミは、皮膚そのものの乾燥、紫外線による光老化、表情筋の動きや重力などの運動負荷による経年変化が原因である、と言われています。
- Q
- 何をすればシワを目立たなくすることができますか?
- A
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ちりめんジワは、適切な化粧品を使用し、保湿を行うことで、ある程度目立たなくなる可能性があります。
それ以外のシワに対しては、ヒアルロン酸注入、ボトックス注入、外科的手術などの治療法があります。
A型ボツリヌス毒素を注入し、筋肉の動きや機能を止めたり、弱めたりすることでシワやタルミを目立たなくすることが可能です。また、ヒアルロン酸の注入を行い、シワが寄る部分の皮膚や皮下組織を厚く、硬くして、力が加わってもシワになりにくくする、ことも可能です。(詳細はお悩みから選ぶ当院での診療:シワ・たるみ部分をご参照ください)
- Q
- 1回の治療で目立たなくすることができますか?効果はどのくらい続きますか?
- A
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シワに対する治療法は多数存在します。このうち当院で施行している、ヒアルロン酸注入、ボトックス注入に関しては、ご希望とご予算に応じて、1回で相応の効果が出るよう、詳細をご説明の上、治療を行っています。
いずれの治療も、効果は永続的ではなく、数カ月から1年程度で徐々に元の状態に戻ります。(詳細はお悩みから選ぶ当院での診療:シワ・たるみ部分をご参照ください)
- Q
- 以前他のクリニックで治療をしたのですが、また治療することはできますか?
- A
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お受けになった治療によって、治療が可能な場合と、すぐにはお勧めしない場合があります。診察時にご相談ください。
- Q
- 健康保険の適応になりますか?
- A
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シワやたるみは病的な状態である、とみなすことができないため、健康保険の適応とはなりません。
- Q
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自分でなにかできることはありますか?
- A
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皮膚そのものの乾燥が原因のシワに対しては、適切な化粧品を使用し、保湿を行うことで相応の改善を期待できる場合もあります。
紫外線はシワやタルミの原因となるため、予防のためには日焼け止めを小児期から使用し、紫外線による老化を防ぐことも重要です。