形成外科・美容皮膚科
WEB予約(診察および一部処置)
婦人科 WEB予約
(対面/オンライン)
<当日予約OK>
03-6413-1218
(手術・処置)
電話受付:診療時間内
TOP

更年期のホルモン療法教えて!婦人科の新藤先生

Q
更年期になったらホルモン療法をしたほうがいいですか?
A

ホルモン療法の適応は、主にホットフラッシュといった更年期症状の緩和です。全くの無症状でホルモン療法をする必要はありません。

ただ、何かほんの少し今までと異なる感覚をお持ちで(たとえば、すこしだけじわっと暑くなる、口の中がなんとなく不快、すぐイライラしたり不安な気持ちになる)、生理がとまってきているようなら、ホルモン療法をしてみると、不快な感じがなくなり、気持ちが安定すると実感することも多いです。
ほんのすこし、体の変調があって、改善したい場合は試してみるのもよいでしょう。

また、膣の萎縮が防げるという点はセックスフルな方にとってはメリットは大きいと思われます。

Q
ホルモン療法はどれくらいで効果がでますか?
A

開始して3~4日でホルモンは目標値に達します。2週間ためしてみて、全く効果を感じない場合は続ける意味はありません。

Q
更年期で太ってしまったのですが、ホルモン療法で痩せますか?
A

ホルモン療法によって痩せることはありません。
むしろ、食欲がでて太る人もいます。
すくなくとも痩せる目的でホルモン療法はおすすめしかねます。

ただ、ホルモン療法によって、更年期症状がとれ、活動的になって健康的なダイエットができることを期待します。

Q
ホルモン療法は何歳まで続けられますか?
A

ホルモン療法を5年以上続けると、乳がんリスクが1.2倍になると言われています。5年続けたところでその点をまずお考えください。ただし、乳がんはホルモン療法をしていなくても起こります。

50代の間はホルモン療法を中止すると更年期症状を感じることが多いので、およそ60歳を目安に中止を促しています。

ホルモン療法をするかしないか、いつまで続けるとかということは、価値観によるところが大きく、正解はありません。

Q
ホルモン療法はいつでもはじめればよいですか?
A

ホルモン療法はエストロゲン(女性ホルモン)の値が30以下になったところが開始の基準です。はやくはじめても効果を実感できないばかりか、不正出血が多くおこり困ってしまって続けられない方がほとんどです。

タイミングよくホルモン療法を開始するためにはまずは受診して、およそ閉経していることを確認してからはじめるのが大切です。

また同じ理由から更年期の予防として、予防的にホルモン療法を行うことはしません。

Q
ホルモン療法の費用はどれくらいですか?
A

保険診療として行いますので、1か月分2000円ほどであって高価な治療ではありません。
更年期で人気のエクオールのサプリメントより安く、漢方よりはすこし高くなっています。

たとえば運動を定期的にしていると心身ともによいコンディションが維持されますので、ジム通いにお金をかけることは大変意味があります。それと同じく、更年期のホルモン療法にお金をかけて(ジムほどはかからない)、心身のコンディションを維持するというのは有意義なお金の使い方であると思います。

Q

ホルモン療法の選び方を教えてください

A

原則貼付薬をおすすめします。血栓症リスク、乳がんリスクともに内服薬より安心です。
また週数回の張替えですみますので、手間がかかりません。

ただかぶれることがあるので、その際には塗る薬と内服の併用となります。

いずれにしても生理を起こすことはなく、一定のホルモン値を維持する方法となります。

Q
子宮筋腫があってもホルモン療法は可能ですか?
A

可能ですが、ホルモン療法中は多少筋腫は大きくなります。ホルモンを上げるわけですから当然のことであって心配する必要はありません。

Q
婦人科癌の既往があってもホルモン療法できますか?
A

子宮頸がんの方は可能です。子宮体がん、卵巣がんは主治医に確認してください。乳がんのかたはできません。

Q
更年期治療のオンライン診療は受けられますか?
A

ホルモン療法ははじめるタイミングが大切です。特に、まだ閉経していないかたは女性ホルモンの数値を確認して治療効果が十分期待できるかの確認が必要ですので、初診は対面診療をおすすめします。