しっかり出血が増えて、生理と認識できたら開始してください。
初日から飲むことが必須と書いてあるものもありますが、初めてピルを服用する場合は、生理の5日目までに服用をはじめれば問題ありません。

最初の１枚目は、３割程度の頻度で生理が続くような不正出血があります。
ピルを飲み始めたことによるホルモンバランスの変化が原因なので、そのまま継続すると、最終的には新しいシートに移ったあたりで出血が止まってきます。

正しい時期に生理が起きています。そのまま服用を続けてピルを飲みきり、新しいシートに移ってください。
生理になったからといって、すぐに次の新しいシートに移る必要はありません。休薬期間のあるピルの場合は、1シート飲み終わったところで生理がくるので、7日間お休みしてから次のシートに移ってください。

飲み忘れた分は、気づいたときにすぐ服用してください。今日の分は予定通りの時間に服用します。
もし既に今日の服用時間が来ている場合は、昨日忘れた分と今日の分をまとめて２錠服用しますが、一度に服用すると、多少吐き気が出ることもあります。

低用量ピルはホルモン量が少ないため、タイミングによっては１日飲み忘れただけでも出血してしまうことがあります。昨日飲み忘れた分を服用して、当日分も服用できていれば、避妊効果が落ちることはありません。そのまま飲み続けていくと、次のシートに移る頃には出血が止まります。
こういったケースは、ピルの服用を開始してすぐの頃に起きやすく、継続してホルモンの状態が安定してくると、徐々に起こりにくくなります。

前日分の飲み忘れで、翌日に２錠飲んで追いついていれば問題ありません。2度目の飲み忘れについても、同じように対応してください。
避妊効果が落ちることもありませんが、出血は起きてしまいます。次のシートに移る頃には止まりますので、そのまま飲み続けてください。

２日飲み忘れた場合の出血は仕方なく、服用していたシートの中断が必要です。そのうち通常の生理と同じように出血が増えますので、その時点で新しいシートの服用を開始してください。
どの状態になったら飲み始めて良いかが判断できない場合は、最初に飲み忘れた日から数えて8日目までに新しいシートの服用を開始してください。

偽薬の列（一番最後の列）を開始する曜日が元々のピルの開始曜日と同じになるように、ひとつ前の列の錠剤を飲む日数を調整してください。

ピルを２週服用したところで、３週目を飲まずに偽薬の列（一番最後の列）に移ると、生理を１週間早められます。
飲む日数を調整することで、１週間単位ではなく、数日単位で生理を早めても構いませんが、最低２週は服用してから偽薬にしないと、うまく生理がこない場合があります。

偽薬の列（一番最後の列）より前の薬で、同じ色で余っている錠剤があれば必要な日数分追加で服用します。
余りがない場合は、偽薬の列に入る前に受診していただき、生理移動用の中容量ピルを処方し服用します。生理がきて良いタイミングになったら偽薬の服用を開始し、飲み切って次のシートに移ります。基本的に、生理は早めるより遅らせる方が確実です。

偽薬の列（一番最後の列）に入る前に、同じ色のところに続けて服用する日数を追加すると、数日は生理を遅らせることができます。

新しいピルを服用しはじめた日から避妊効果があります。

保険適用のピルは、月経困難症や子宮内膜症など病気の治療を目的に服用します。自費ピルのように避妊効果を落とさないためのポイントはありませんが、飲み忘れなどが起こった場合には、個別の症状や服用している薬に合わせた対応が必要となります。医師から直接返信が届く専用のメールアドレスを開設しているので、困ったこと・心配なこと・わからないことが生じたら、いつでもご連絡ください。